AURACROSS Photo Directionが考える「ポートレート写真」
それは「キッカケ」です。
少し前。僕が夜遅く帰ると、母の老眼鏡と昔のアルバムが、リビングに「ポンッ」。
父と母とふたりで
どんな話をしていたのだろう。
そこに写っている。
約30年ほど前の僕。
妹のひな祭りに
おどけている。
もちろんこんな頃の記憶なんて僕にはほぼ無い。
でも、ひな祭りの時期に
家族で飾り付けをしていた記憶はなんとなくある。
父や母がアルバムを見ている時は
どんな話をしていたのだろう。
曖昧な昔の記憶、思い出を
写真を見ながらたぐり寄せていたのだろうか。
時間は巻き戻せない。
でも、ふとした瞬間に
写真アルバムを開く時
それまでの時間の積み重ねが
思い出になっていく。
そんな「キッカケ」
友人宅の玄関。
もう、10年近く前にプレゼントした、家族写真が飾ってあった。
毎日、そこにあるモノって
当たり前になって
存在に気がつかないかも知れない。
僕もよく遊びに行っているけど
気がついたのは2014年末。
ただ、気がついた瞬間に
その当時が蘇る。
友人一家も
毎日は気にもとめないだろう。
ただ、
そこにあることが「キッカケ」で、
ふとした瞬間に
思い出が蘇ってくれたらね。